全頭脱毛と全身脱毛

全頭脱毛(Alopecia Totalis)と全身脱毛(Alopecia Universalis)は、極端な髪の毛の脱毛症状を示す医学的な用語です。これらの状態では、髪の毛が全てまたはほぼ全て失われ、頭頂部から体全体に至るまで、髪が存在しない状態となります。

  1. 全頭脱毛(Alopecia Totalis): 全頭脱毛は、頭頂部から生え際、側頭部、後頭部、髪の毛が生えるべき頭皮全体の髪の毛が失われる状態を指します。頭皮が完全に無毛となり、通常は髪の毛が生えない状態です。
  2. 全身脱毛(Alopecia Universalis): 全身脱毛は、頭皮だけでなく、全身の体毛も含め、体全体の髪の毛が失われる状態です。これにはまつ毛、眉毛、髭、体毛などが含まれます。全身脱毛の症状は、さまざまな体の部位に及び、髪の毛が全くない状態となります。

これらの脱毛症状は、特に脱毛症アレロペシア(Alopecia Areata)が進行した場合に見られることがあります。脱毛症アレロペシアは自己免疫疾患であり、免疫系が髪の毛の毛包を攻撃することで脱毛が引き起こされます。全頭脱毛と全身脱毛は比較的まれな状態であり、個人差がありますが、心理的な影響や外見への影響が大きいことがあります。

治療法としては、ステロイド療法、免疫調節薬、光線療法などが一部の患者に試みられますが、効果は限定的であり、症状が持続することもあります。全頭脱毛や全身脱毛の治療に関しては、皮膚科医や専門医との協力が不可欠です。また、心理的なサポートも重要であり、脱毛症状に対処するためのカウンセリングや心理療法が提供されることがあります。

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